
仕事も家事も育児もじゃ、妻に負担かかりすぎ!
夫婦共働きが当たり前の今、家事育児の分担はどうなってる?
今どきの時代、子どもがいたって働くのが当たり前。0歳児から保育園に預け、夫婦で助け合いながら家庭を切り盛りしていくのがこれからのスタンダード。
夫も妻もフルタイムで仕事をしているならば、自由になる時間はほぼ同じ。ならば、均等にとまではいかなくても、夫婦で半々程度には家事を分担したいのが理想ですよね。
夫婦1000人を対象とした調査があります。
以下、マクロミル 2018年 共働き夫婦の家事分担調査(インタビュー調査編)より。
夫婦共働きでも妻が7割の家事負担
フルタイムの共働き家庭、家事分担事情。
妻がメインは64%、妻と夫で分担は31%
家事について、「妻がほとんど担う」は27%、「妻が主だが、夫も少し分担」が38%で、あわせて64%の家庭では妻がメインで家事を担っています。
なお、「妻と夫で分担」しているという家庭は31%
家事分担の理想は半々でも、現実は妻が9割を担当
家事分担比の理想は「夫50%妻50%」
現実は「夫10%妻90%」
理想では、「夫50%:妻50%」と平等に分担したい人が4割。現実に目を向けると、最多は「夫10%妻90%」が2割、次いで「夫20%妻80%」も2割弱。
やはり、妻の負担が多くなっています。
こちらはフルタイム以外の全夫婦対象なので、そのあたりも反映されていると思われます。
若い世代は家事分担が進んでいる

イクメンが登場したのもここ数年だよね
妻が90%以上の家事を分担している、“ほぼ妻が家事を担う家庭”の割合に注目すると、世代間の特徴が見えてきます。
40代は35%、30代は24%、20代は17%と、年代が下がるにつれて減少。20代は40代の約半分の割合。つまり、40代より20代の夫の方が家事を分担しているということですね。
40代だと、自分の父親が家事育児にかかわらなかったかもしれません。世代というのもあるでしょう。管理職になり仕事に費やす時間が増えることも影響しているかもしれません。
妻が働いていても不公平な家事分担

妻も働いていれば、朝起きた瞬間から大忙し。
食事の用意にお弁当作り、洗濯機を回して、子どもを起こし着替えをさせて…。
夫は悠々と起きてきてゆっくり新聞をながめている。ゴミの日だからとお願いしても、やってくれるのはせいぜいまとめたゴミ袋を収集場所へ持っていってくれるくらい…。
主婦の話題で白熱しがちな「家事分担論争」。
傍で聞いていても、世の奥様方はよくやっていると応援したくなります。なんだかんだで、やらない訳にはいかないので結局妻の負担ばかりが増えている現実。
旦那が家事を何もしないとしても、専業主婦なら仕方ない?
それに対して、専業主婦です。
外で働いていないのだから、家のことは100%やるのが当たり前だろうと思われても無理のないこと。別に仕事をしたくなくて専業主婦をしているのではありません。ですが、肩身の狭い立場です。
夫が外で働き、妻は家庭に入り家事や育児に専念し夫を支える…。そんなスタイルは、高度成長期のなかで生まれた特殊なケース。
なんとなく、家事育児は女性の仕事みたいな空気が未だに感じられます。ですが、浮世絵なんかながめると、父親が子守をしている様子も出てきます。おかみさんがバリバリ働いていたり。
もともと、家事も育児もまわりのみんなで支えていたのではないでしょうか。その方が、世の中の風通しがよくなりそうなものですが。
妻が専業主婦・40代夫が手伝ってくれる家事・育児
そして、わが家の場合です。
夫は40代。
妻は専業主婦。
子どもは小学校高学年が1人。
転勤があるため、双方の実家は遠方。
日常やってくれる家事
ゴミ出し
ゴミをまとめたり分別するのは妻。軽いものは子ども担当。新聞や雑誌、外回りのゴミはまとめて出してくれます。
車の送迎
車の運転は夫任せです。
行楽地などで、駐車場が満杯で遠方の臨時駐車場に止めなければならない時は、近くで妻子を下ろしてくれます。自分だけ遠くに停めて、走ってきます。帰りも同様です。
荷物持ち
週末の買い出しなどでは、店内ではカゴをもってくれます。いつの間にかちょこちょこ夫の好きなものが入れられるのが玉に瑕です。
会計後はほぼ荷物は夫が持ってくれます。重いものはもたせてもらえません。私も米袋くらい余裕のなのですが。
食器下げ
食べ終わった食器は、基本的に下げてくれます。
「油物の皿は重ねない」などお義母さんが子どものころから教えてくれていたおかげで、二度手間もなく楽です。子どもにも指導してくれます。
休日の食事作り
趣味が高じて、自家製のパンやヨーグルトを朝食として出してくれます。
コーヒーも豆をミルで挽くところからやってくれます。定年後は家庭菜園をするそうなので、さらに食卓がにぎわいそうです。
夕飯には、ホットプレートメニューが登場。お好み焼き、チヂミ、焼き肉あたりが定番です。冬は市販の鍋つゆを使って、もつ鍋や水炊きなんかが登場します。
お風呂掃除
気が向いた時にたまに掃除してくれます。
浴槽と排水口のゴミ取りをざっとくらいです。さすがに、ふろおけやイス、壁のカビとりまでは期待できませんが助かります。
体調不良時にやってくれる家事

非常時だけでも頼れると、助かる!
子どもの妊娠出産時に1カ月半入院しました。
実家が遠かったため、親に頼れず。悪いと思いながらも、夫に家事を丸投げ。夫の身の回りのことはもちろん、私の着替えの洗濯や差し入れまでお願いしたものです。
出産後、自宅に帰っても部屋がきちんと掃除されていて感心しました。
季節の変わり目などで体調を崩した時も、同様です。何も言わずとも、洗濯物の片付け、子どもの食事の世話、買い物などこなしてくれます。
育児にもかかわってくれた
子どもが乳幼児のころは、夫の仕事が極度に忙しい時期でした。それでもお風呂に入れたり、外で抱っこをしてくれたり。そういえば、うんちの時にお尻洗いの担当は夫でした。
夜泣きの時期だけは、ちょっと大変でした。夫が寝られないからと、別室であやさなければならないこともありました。多少はしんどいこともありましたが、やってくれた方です。
幼稚園のころは、夫が子供の手を引いて登園させていました。休日は公園や遊戯施設に連れて行ったりすることもしばしば。
普段から家事育児に協力的なら、定年後も夫婦仲は安泰

協力的な夫なら、家庭も円満。
わが家の家事分担割合は、数字にすればたいしたことはないかもしれません。
夫:妻=2:8
専業主婦ですので、妻がメインなのは当然です。
ですが、体調が悪いときなどお願いしなくても、自分からやってくれるのは何よりうれしいもの。私よりも丁寧な部分もあるので勉強にもなります。
そして、世の夫婦げんかでありがちな「誰が食べさせてやってるんだ!」「俺より稼いでみろ」などという暴言を吐かれたことは一度たりともありません。
横暴な夫は、往々にして定年後に報いがきます。
お金を稼いでいるから偉いのなら、収入がなくなればどうなるのか。ふんぞり返って食事の催促だけしていれば、愛想をつかされるのも時間の問題かも。
仕事が忙しくても、時間を見つけてちょっとしたことを手伝う。手を貸せないのなら、日ごろの労をねぎらう。それだけでも、パートナーの気持ちはグンと軽くなります。
まとめ:家事を手伝う余裕がなければ、せめてねぎらいを
妻が9割の家事を担当している現実。
夫婦のあり方はそれぞれですが、どちらかが我慢を重ねていればいつかは壊れてしまいます。専業主婦でも、共働きでも、変わりはありません。心の奥底に不満がたまっているのなら、いつの間にか固定してしまった夫婦の家事分担を見直してみるよい機会かもしれません。
実際に手伝えないなら、せめて感謝の気持ちを伝えるだけでも妻は報われます。